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    トゥーランドット、G.プッチーニ

    トゥーランドット、G.プッチーニ

    「トゥーランドット」は、情熱と危険、愛と復讐の世界に皆様をいざないます。激しさと緊迫感は、書かれた当時から全く色褪せることなく、今日でもこの作品に匹敵するものはめったにないと言えるでしょう。胸を高鳴らせてくれる美しいアリアを、ヴェローナの宝石のような建築物、古代ローマ円形劇場のアレーナ・ディ・ヴェローナで堪能していただきます。このツアーには、ヴェローナの名所をミニ列車で巡る観光も含まれています。

    「トゥーランドット」は、ジュゼッペ・アダミとレナート・シモーニが脚本を担当し、プッチーニの傑作とされています。残念ながら、プッチーニが1924年に亡くなり、未完のまま残されたこの作品はフランコ・アルファーノによって完成されました。想像上の北京を舞台に、12世紀のペルシャの詩人ニザミの物語からインスピレーションを受けたストーリーは、美しくも残酷な王女トゥーランドットが主人公です。 王女は全ての求婚者に3つの謎をかけ、解くことができなければ死刑に処してしまいます。外国の王子カラフは、彼女を一目で恋するようになり、その愛を勝ち取るためにすべてを賭けることを決意します。彼は3つの謎を解きますが、トゥーランドットは簡単には敗北を認めようとせず、物語は劇的なフィナーレを迎えます。この作品は、プッチーニの死後1年半を経た1926年4月25日にミラノ・スカラ座で初演され、それ以来人気を博し続けています。

    この作品には、オペラで最も愛されているメロディーやアリアがいくつか含まれています。召使の少女リューが歌う「Signore, ascolta! お聞きください、王子様!」は、希望、優しさ、愛、絶望を切々と表現したもので、中国の伝統的な旋律を取り入れながら、西洋のハーモニーを巧みに取り入れています。そしてオペラ史上最も有名なテノールのアリアのひとつ「Nessun dorma」」では、カラフが、美しく手の届かない王女を征服すると誇り高く宣言します。このアリアは、1990年FIFAワールドカップでのパヴァロッティの演奏によって世界中でよく知られるようになり、愛されて続けています。長い終止音は、求婚を成功させるというカラフの意思を示しており、情熱にあふれ、しかも挑戦的であり、聴く者すべてのの精神を高揚させずにはおきません。

    ヴェローナは、実際に見てみなければわからない街です。「トゥーランドット」の公演のほか、トレニーノと呼ばれるミニ列車で25分間の多言語解説付き市内観光をお楽しみください。このツアーはオペラ公演と同じ日に参加することも、前後の日に参加することもできます。ミニ列車は、アレーナ・ディ・ヴェローナに近いブラ広場から約30分おきに出発し、同じ場所に戻って来ます。この素晴らしい街の美しさと、イタリアで最も有名なオペラのひとつというユニークな組み合わせをお楽しみください。




    image Arena di Verona / Per gentile concessione Fondazione Arena di Verona / Foto Tabocchini Gironella