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    エルナーニ、G. ヴェルディ

     エルナーニ、G. ヴェルディ

    ジュゼッペ・ヴェルディのオペラ「エルナーニ」は、ヴェローナのフィラルモニコ劇場で過去数十年に1度しか上演されていない貴重な作品です。このロマンティックな題材に、若かりしヴェルディの斬新な演劇的エネルギーと活力が大いに発揮されています。アレーナ・ディ・ヴェローナ財団のオーケストラ及びコーラスの 演奏により、楽しく情熱的なこのオペラ作品をお楽しみください。

    ヴェルディは、ヴェネツィアのフェニーチェ劇場からオペラの作曲を依頼されました。ヴィクトル・ユーゴーが1830年に発表した戯曲「Hernani」をもとに、同劇場の専属詩人フランチェスコ・マリア・ピアーヴェが台本を書き、全4幕のオペラが完成しました。ピアーヴェは、その後「リゴレット」や「椿姫」などの著名なオペラでもヴェルディのために台本を書いています。「エルナーニ」は、1844年3月9日にフェニーチェ大劇場で初演され、高い評価を得ました。

    物語は、複雑な4人の愛を中心に展開します。主人公は貴族の出で無法者となったエルナーニ。貴族の女性エルヴィーラと愛し合っています。しかし、エルヴィーラは2人の権力者からも想いをかけられています。一人は彼女の後見人であるドン・ルイ・ゴメス・デ・シルヴァ、もう一人は後に神聖ローマ皇帝カール5世となるドン・カルロです。エルヴィーラはシルヴァと結婚させられるところでしたが、エルナーニが勇敢にも介入し彼女を救います。政治的陰謀、変装、そして裏切りなど、さまざまな要素が絡み合って複雑なストーリーが続きす。最終的に全て解決し、エルナーニとエルヴィーラの結婚が決まったかに見えましたが、結婚式当日、物語は劇的な展開を見せます。

    ユーゴーの戯曲は初演時に物議を醸し出しました。ピアーヴェは、当局の検閲に引っかかることを恐れ、当初、ユーゴーの別の作品を基にした台本を考えていました。このオペラでは貴族や王はあまり良いイメージで描かれていませんが、戯曲の物語の一部を凝縮し、作品全体に人間的な感情を盛り込むことで、「エルナーニ」はヴェルディとピアーヴェにとってヒット作となりました。音楽的には、3人の男性はバス、バリトン、テノールの3男声のために書かれています。時には、これらの声がソプラノ役のエルヴィーラを包みこむようなシーンもありますが、感情的にも音楽的にも彼女に最も近いのはテノール役のエルナーニです。

    「エルナーニ」は、新進気鋭のヴェルディとピアーヴェとの初期の共同作業について、魅力的な洞察を提供してくれます。ヴェローナのフィラルモニコ劇場でどうぞお楽しみください。