ヨナス・カウフマン・ガラコンサート
トスカーナ州ルッカ県の魅力あふれる海辺の町トーレ・デル・ラーゴでは、毎年、プッチーニ音楽祭が開催されます。その一環として、今年行われる「ヨナス・カウフマン・ガラコンサート」は、愛され続けるプッチーニの音楽とオペラに捧げられています。このガラコンサートをはじめとする音楽祭の公演の会場となるのは、トーレ・デル・ラーゴ、マッサチウッコリ湖のほとりに建つジャコモ・プッチーニ野外大劇場。特別な一夜のオペラ音楽を楽しむにふさわしい素晴らしい環境で、近くには、現在、博物館として一般公開されているプッチーニの旧居、ヴィラ・プッチーニもあります。公演には、名高いテノール、ヨナス・カウフマンに加え、ソプラノのスター、マリア・アグレスタが共演し、プッチーニの記憶が今も息づくこの地で、その偉大さを称えます。
プッチーニの音楽への敬意を込めて、国際的オペラ界を代表する二人のスター、カウフマンとアグレスタが、プッチーニの代表的アリアの数々に焦点を当てます。プッチーニは1899年からこの町で暮らし、「トスカ」(1900年)、「蝶々夫人」(1904年)、「西部の娘」(1910年)など、後期のオペラの傑作をいくつも作曲しました。本公演の音楽監督を務めるドイツ人指揮者ヨッヘン・リーダーが、プッチーニ音楽祭管弦楽団を指揮し、イタリア・オペラの中でも特に知られたアリアや二重唱の豊かな抒情性を、歌手たちとともに描き出します。
世界で最も高く評価されているテノール歌手の一人、ヨナス・カウフマンは、ミュンヘンで生まれました。同地の音楽舞台芸術大学で声楽を学んだ後、バイエルン国立歌劇場で助演の役を務めました。彼の本格的なオペラ・キャリアは、1994年にザールブリュッケン州立劇場で始まり、その後まもなくドイツ国内およびヨーロッパ各地から公演の依頼が相次ぐようになりました。2008年にはロンドンのコヴェント・ガーデン、ロイヤル・オペラ・ハウスで「トスカ」のカヴァラドッシ役を演じ、プッチーニ作品の演奏が批評家から高い評価を受けました。2014年には同じコヴェント・ガーデンで、「マノン・レスコー」のデ・グリューという高い演劇性が求められる難しい役を務めました。翌年には、アルバム「The Age of Puccini」をリリースしています。
マリア・アグレスタは2007年に正式にプロ・デビューを果たしました。2014年のイタリア音楽批評家賞をはじめ、数多くの賞を受賞しており、長年、イタリアのオペラ作品に数多く出演してきました。特に、2012年にミラノ・スカラ座で上演された「ラ・ボエーム」は絶賛を浴びました。2017年に同じくスカラ座で演じた「トゥーランドット」は印象的で、この公演の録音は後にデッカ・レーベルからリリースされています。
この公演は、巨匠プッチーニと永遠に結びつく町トーレ・デル・ラーゴの地において、その音楽を堪能できるまたとない機会です。どうぞお楽しみください。