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    チャイコフスキー/ショスタコーヴィチ、S. コチャノフスキー

    チャイコフスキー/ショスタコーヴィチ、S. コチャノフスキー

    ピョートル・イリイチ・チャイコフスキーとドミートリー・ショスタコーヴィチという2つのロシアの傑作が、著名な指揮者スタニスラフ・コチャノフスキーの指揮により、ヴェネツィアのマリブラン劇場で公演されます。素晴らしい会場での定評あるオーケストラ、フェニーチェ劇場管弦楽団の演奏は、魅力に富んだものでしょう。

    いずれのコンサートも、チャイコフスキーの「ヴァイオリンと管弦楽のための協奏曲作品35」で幕を開けます。この作品はヴァイオリン協奏曲として非常に有名なもので、チャイコフスキーがスイス滞在中の1878年に作曲されました。ニ長調のゆったりと華やかな第1楽章で始まり、第2楽章はト短調で、4分の3のワルツの拍子のカンツォネッタになります。第2楽章では、音楽はより内省的なものになり、木管楽器の哀愁を帯びた序奏の後、ヴァイオリンの独奏に移ります。最終の第3楽章はニ長調に戻り、4分2拍子の民謡のような躍動的な旋律が、早いテンポで演奏されます。この作品は1881年に初演されました。

    ショスタコーヴィチの「交響曲第6番」は、1939年にレニングラード(現サンクトペテルブルク)で、エフゲニー・ムラヴィンスキー指揮、レニングラード・フィルハーモニー交響楽団によって初演されました。この作品も3楽章から成っていますが、当時の通常の交響曲の構成には準拠していません。その代わりに、ショスタコーヴィチは、英雄的な雰囲気のない、長く、ゆっくりとした、思慮深い第1楽章を書きました。これは、彼の初期の作品の特徴とされています。第1楽章に続く2つのスケルツォは、より生き生きとしています。この交響曲が初演された当時、構成は賛否両論を巻き起こし、今日に至るまでその個性的なスタイルが注目されています。

    スタニスラフ・コチャノフスキーはサンクトペテルブルクに生まれ、同地の名門音楽院を優秀な成績で卒業しました。近年のロシア音楽界で最も輝かしいスターのひとりであり、同世代で最も有望な若手指揮者のひとりと評されています。過去には、国立サフォノフ・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者を務めました。また、ロンドンのフィルハーモニア管弦楽団やデンマーク国立交響楽団などとも共演しています。

    このような才能あるロシア人指揮者が、異なる時代に活躍したロシア音楽の巨匠たちによる名曲2つを演奏するこのコンサートは、聴く人にとって素晴らしい体験となり、強い感動を呼び起こすことでしょう。




    image Teatro Malibran / Fondazione Teatro La Fenice, Michele Crosera