メリ&サルシ・オペラ・リサイタル
ヴェネツィアのフェニーチェ大劇場で、名高い男性オペラ歌手2名と高く評価されているピアニストにより、「メリ&サルシ・オペラ・リサイタル」が開催されます。テノールのフランチェスコ・メリとバリトンのルーカ・サルシが出演し、ハンガリーの作曲家フランツ・リストの作品と、広く愛されているジュゼッペ・ヴェルディの音楽から、厳選したプログラムが披露されます。2人の歌手の才能が真に際立ち、シンプルな形で音楽が楽しめる貴重な機会となるでしょう。世界的なオペラハウスで行われるコージーな雰囲気のリサイタルでご体験ください。
プログラムは、ヴェルディの「ドン・カルロ」からのアリアで幕を開けます。このオペラは、1867年3月11日にパリ・オペラ座で初演されました。リサイタルは、タイトルロールが恋心を歌う「Io la vidi e al suo sorriso」で始まり、続いて「 lui!… desso… l’Infante! 」、そして「Son io, mio Carlo… Per me giunto è il dì supremo… Io morrò ma lieto in core」(「Per me giunto è il dì supremo」とも呼ばれます)と続きます。最後の曲はテノールとバリトンによる感情豊かな二重唱で、メリとサルシの歌唱力を最高に際立たせます。
続いて演奏されるのは、フランツ・リストの「献呈」S.566。この曲は、ローベルト・シューマンの同名歌曲をリストが編曲したピアノ作品で、ロマン派らしい解釈が特徴的です。リサイタルでは、ピアニスト、ネルソン・カルツィの卓越した音楽性が際立ちます。カルツィは、2002年からミラノ・スカラ座で名コレペティトゥール(歌手のリハーサルで伴奏し、音楽的なアドバイスを与える重要な役割)として活躍しています。
続いて、ヴェルディの「運命の力」から何曲かが演奏されます。このオペラは1862年11月10日にサンクトペテルブルクのボリショイ・カメンヌイ劇場で初演されました。「La vita è inferno all’infelice… O tu che in seno agli angeli」は、アルヴァーロが死んだと思い込んでいるレオノーラのために祈るテノールのアリアです。また、「Invano Alvaro ti celasti al mondo」は、第3幕でドン・カルロがアルヴァーロに対峙する場面でバリトンが歌うアリアです。
リサイタルの締めくくりには、リスト作曲のピアノ作品「リゴレットによる演奏会用パラフレーズ」S.434が演奏されます。その後、再びヴェルディの作品として、1887年2月5日にミラノ・スカラ座で初演されたオペラ「オテロ」からの音楽が続きます。2人の歌手は、すべてのアリアにおいて、ドラマティックかつ繊細な音楽表現を見せてくれます。メリはリサイタル歌手として高く評価されており、スカラ座をはじめ世界各地でソロ出演を重ねてきました。また、同じくイタリア出身のサルシも、ソロ・リサイタルのほか、数多くのオペラ公演で主役・重要な役柄を務め、国際的に活躍しています。
実力派アーティスト3人、選び抜かれたオペラの名曲、そして心を奪うピアノ演奏による今回のコンサートは、初めから終わりまで皆さんを魅了するでしょう。