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    フィデリオ 、L.V.ベートーヴェン

    フィデリオ 、L.V.ベートーヴェン

    ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンは、完成までに10年もの月日を費やして、唯一のオペラを残しました。そのオペラは今日では「フィデリオ」として知られていますが、その前に、 ベートーヴェンにとっては初めてのオペラである「レオノーレ」が書かれ、1805年11月20日にアン・デア・ウィーン劇場で初演されました。聴衆のほとんどはフランスの軍人で、この3幕のオペラはそれほどいい印象を与えませんでした。もともとのリブレットは、ヨーゼフ・ゾンレイトナーによる長いものでしたが、ベートーヴェンはすぐにそれを簡略化する仕事に取り掛かりました。シュテファン・フォン・ブロイニングの協力により「レオノーレ」は2幕ものに改作され、翌年成功を収めましたが、ベートーヴェンが自分のビジョンを完全に実現することはできたと思えるものではありませんでした。

    その後、ゲオルグ・フリードリヒ・トライチュケの協力を得て誕生した「フィデリオ」は、1814年5月23日にウィーンのケルントナートーア劇場で初演され、オペラ史にその名を残すものとなりました。今シーズン、この名作がヴェネツィアのフェニーチェ大劇場で蘇ります。「フィデリオ」のメロディやハーモニーには、ベートーヴェンらしい聞かせどころがふんだんに織り込められています。さらに、そのストーリーには、暴政や政治的抑圧に対する愛の勝利という彼の人生哲学がよく表されています。

    このオペラのいろいろなバージョンにおいて、フィデリオとレオノーレという同一人物の二つの顔は、ストーリーに深く根ざしています。レオノーレは、政治犯死刑が確定しているフロレスタンの妻です。彼女は、冷静な態度で巧みな策略を巡らし、うまく変装して刑務官フィデリオに変身します。そして、愛する夫を救い出そうと地下牢に潜り込みます。ベートーヴェンの大胆なメロディと緻密なドラマ性が、このアクション満載のストーリーを引き立てます。感情性あふれるコーラスとアリアが、夫婦の絆から自由と自己決定まで、さまざまな形の愛を謳い上げます。有名な「囚人の合唱」や、息を呑むような脱獄の場面では、ソロやアンサンブルが天才ベートーヴェンならではの感情のスペクトラムをお届けします。フェニーチェ大劇場の舞台で「フィデリオ」の愛の勝利をお楽しみください。




    image Gran Teatro La Fenice / Fondazione Teatro La Fenice, Michele Crosera