España
マドリッドのマリエンマ王立プロフェッショナル舞踊学校のコンパニア・ラルレアルが、ヴェネツィアのマリブラン劇場でスペインの伝統舞踊よりバレエ4作品を上演します。この「エスパーニャ」で使われる音楽は、バスクのコンテンポラリー・バンド、カラカンからヨハン・セバスチャン・バッハまで実に多様。この舞踊団は、80年にわたる歴史の中で、ボレロやフラメンコ、スペイン古典舞踊などの伝統的な舞踊の色彩とリズムを、ヨーロッパ各地やさらに遠くの国々の舞台で披露してきました。マリブラン劇場でも、そのダンスへの情熱が躍動します。
「エスパーニャ」は、エドゥアルド・マルティネスの振付による「アマルーラ」で幕を開けます。マルティネスは、スペイン国立バレエ団で主役を務め、またリトミックの振付でも輝かしいキャリアを積んでいます。このバレエには、カラカン&アンプと、エウスカディコ・オルケストラとして知られるバスク国立管弦楽団の音楽、またパスカル・ゲーニュとマヌエル・ガルシア・マトスの音楽が使われています。タイトルは、英語で「母なる大地」を意味し、様式化されたバスク舞踊の伝統の文脈の中で、存在のある種の普遍性を伝えています。
続いては、アントニオ・ペレスの振付による「モザイコ・バロッコ」。この作品は、ヨハン・セバスティアン・バッハと、バッハと同時代のスペインの作曲家ホセ・デ・ネブラの音楽にのせて披露されます。この舞踊は、ボレロの影響を色濃く受けていますが、ボレロは、短くてボタンのない上着からその名がつきました。コンパニア・ラルレアルは、ボレロの伝統にコンテンポラリー・バレエの斬新な動きを取り入れ、音楽にも随所により現代的なものを使用し、エレガントで音楽性の高い作品を作り上げました。ペレスは、このバレエが伝統舞踊に焦点を当てたのは、最近頻繁に上演されているコンテンポラリーなスタイルに取って代わられそうになっているからだと述べています。「モザイコ・バロッコ」は、両方のスタイルを巧みに使い分けながら、伝統舞踊が現代の観客に提供できるすべてのものを表現しています。
次のバレエ「カロンテ」は、アルベルト・エルナンデスとイレーネ・テナが振り付けました。ともに受賞歴のあるダンサー兼振付家の二人のコラボレーションは、マヌエル・ウルビーナとアイレの音楽をもとに、特異なルーティンを生み出しました。このバレエは、アケローン川を越えて、死者を最後の安息の地へと運ぶ渡し守の神話に基づいて創作されました。自分の運命を発見させてくれ、そしてその探索中に光を垣間見させてくれます。エルナンデスとテナは、光の使用は、本質的に希望を表し、この作品の非常に重要な要素であると述べています。
舞台の最後を飾るのは、パトリシア・ゲレーロ振付のバレエ「エル・キント・エレメント」。この舞踊はアグスティン・ディアセーラの音楽、アンパロ・ラガレスのヴォーカルにのせて披露されます。ディアセーラは、コルドバ交響楽団やアンダルシア・フラメンコ・バレエ団で活躍する著名な打楽器奏者です。タイトルは「第5の要素」を意味し、ブレリアとして知られる12拍子のフラメンコのリズム・サイクルが使われており、普遍的な魅力を持つバレエの中での本質的な真実を表現しています。作品の中では、ブレリアの本質が解体され、仮想的な存在が、宇宙のリズムとメロディにのせて慣性とエネルギーに満ちたダンスになっています。
スペイン舞踊の限界に挑戦し、スリリングで注目されるバレエ4作品による「エスパーニャ」、ヴェネツィアのマリブラン劇場でお楽しみください。