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    愛の妙薬、G.ドニゼッティ

    愛の妙薬、G.ドニゼッティ

    「愛の妙薬」の背景にある、作曲家ガエターノ・ドニゼッティの人生は、それ自体、オペラにしてもいいようなものでした。ベルガモの貧しい家庭に生まれたドニゼッティは、地元の楽長ヨハン・ジモン・マイールに見い出されました。マイールは、お金を惜しまず、ドニゼッティに教育を受けさせ、彼の音楽の才能を伸ばしてやりました。

    ドニゼッティの才能を信じたマイヤーは正しかったと言えましょう。ドニゼッティは、70以上のオペラを作曲し、その他にも、交響曲、協奏曲、弦楽四重奏、そして教会音楽など他のジャンルの音楽も書きました。作曲を始めたころは、依頼も待たず、ただ書き始めましたが、それによって、21歳の誕生日の2週間前に「ブルゴーニュのエンリーコ」がヴェネツィアで公演され、配当は支払われ、ドニゼッティはプロの音楽家としての第一歩を踏み出したのでした。

    うまく行かない時はあまりありませんでしたが、そんな時、ドニゼッティは、気分を変えて次のプロジェクトにとりかかりました。叙事詩的な悲劇作品「パリの伯爵ウーゴ」の出来には満足がいかず、ドニゼッティは喜劇に転向しました。「愛の妙薬」はたった6週間で書かれたと言われています。1832年5月12日に初演され、オペラの代表作となりました。

    ネモリーノはアディーナに恋をしていますが、とても恥ずかしがり屋な上に文無し。アディーナに自分の気持ちを切り出すことができません。いずれにせよ、アディーナは格好のいいベルコーレ軍曹を恋する可能性がはるかに高そう。それを知ったペテン師ドゥルカマーラ博士は、飲めば必ず愛に効く秘薬をネモリーノに売りつけます。実はこの秘薬、安物の赤ワイン。ネモリーノが飲酒をしたことの唯一の効果は、アディーナがベルコーレ軍曹にさらに傾いていくことだけでした。
    ネモリーノは、ドゥルカマーラの偽の秘薬をもう1本買いたいと思い、ベルコーレの軍隊に志願します。その時彼は、莫大な遺産を相続していましたが、まだそれに気が付いていません。村の女の子たちの間で突然ネモリーノに人気に出たことに、アディーナは心穏やかではなく、そこで、自分もネモリーノを愛していたことに気づきます。彼女はどうやったらネモリーノの愛情を取り戻すことができるかを思案、ドゥルカマーラは偽の秘薬をまた売る機会を狙っています。

    この作品は、ミラノのカノッビアーナ劇場で初演されました。今回、ドニゼッティが初めに成功を収めた町ヴェネツィアのフェニーチェ劇場で公演されます。




    image Gran Teatro La Fenice / Fondazione Teatro La Fenice, Michele Crosera