オペラ チケット イタリア

Teatro dell'Opera di Roma


III (Poltrone di Platea), € 192
V (Palchi Laterali plt 1 Ord avanti), € 168
VI (Palchi Laterali 2 Ord avanti), € 114



つばめ、G. プッチーニ

つばめ、G. プッチーニ

ジャコモ・プッチーニによる全3幕の抒情喜劇「つばめ」は、この巨匠の作品の中では比較的知られていない作品かもしれません。しかし、そこには、偉大な作曲家プッチーニならではの音楽的な華やかさと卓越した技術が存分に発揮されています。本作の瑞々しさと活気を生み出している数々の美しい旋律のアリアや躍動的なリズムが、今回、ローマ歌劇場でお楽しみいただけます。それらの魅力は、今日に至るまで色あせることがありません。原題はイタリア語で「Le Rondine」、この「つばめ」は、オペラ・ファンの間ではしばしば「隠れた名作」とみなされています。ストーリーにはヴェルディの「椿姫」を思わせるところもありますが、紛れもなく独創的な作品であり、もっと深く知る価値のある作品です。

プッチーニは、後に代表作オペラ「トゥーランドット」でも共同制作することになる作家ジュゼッペ・アダーミのイタリア語台本に曲をつけました。もともと「つばめ」は、ウィーンのある劇場の経営者たちからオペレッタとして委嘱された作品でした。しかしプッチーニは、台詞を伴わない抒情喜劇として作曲することでも問題ないと判断し、こちらの形式を選びました。ところが1916年にオペラが完成した時には第一次世界大戦が勃発しており、ウィーンは初演を行うには適さない場所となっていました。そこで、中立国であったモナコのモンテカルロ大劇場が初演の舞台に選ばれました。1917年3月27日に同劇場で初演され、大きな称賛を浴びました。しかし、戦時下という特殊な状況で初演されたこともあり、当時の人々の多くが本作にふさわしいと考えていたほどの大人気を得るには至りませんでした。

物語の舞台はフランス、中心となるのは、高級娼婦マグダと、彼女が真実の愛を探し求める姿です。マグダと、彼女のパトロン、ランバルドは、パリの社交界でよく知られた存在となっており、華やかな上流社会の生活を楽しんでいます。ある日、マグダのサロンで若い男性ルッジェーロと偶然出会ったことをきっかけに、彼女の心には過去の恋の記憶がよみがえります。社交の集まりが続く中、客の何人かは、当時流行していたダンスホール「ブルリエ」に向かい、マグダも変装して彼らの後を追います。そして、そこでルッジェーロと語り合い、笑い、一緒に踊り、楽しい時を過ごします。マグダはすっかり心を奪われ、恋に落ちてしまったのです。その後、マグダはランバルドに、彼のもとを去ってルッジェーロと一緒になるつもりだと告げます。彼女はルッジェーロこそが真実の愛だと考えているのです。やがてルッジェーロとマグダは一緒に暮らし始め、フランスのリヴィエラで新しい生活を送ります。しかしマグダは、自分の過去について新しい恋人に嘘をついているため、心の中で葛藤します。二人の愛はこのまま続いていくのでしょうか。それとも、マグだは、まだ寄せる思いを絶ち切れず説得しようとするかつての恋人ランバルドに、心を動かされるのでしょうか。

この作品には、感情、優しさ、そして美しい旋律を自在に操るプッチーニの卓越した才能がよく表されています。また、プッチーニの名を世界に知らしめた、ドラマティックな表現力も存分に盛り込まれています。コスタンツィ劇場という名でも知られるローマ歌劇場でどうぞお楽しみください。




image Римский оперный театр / Silvia Lelli / Teatro dell'Opera di Roma