三大テノールコンサート
今シーズン、ローマの由緒ある英国国教オニサンティ教会では、三大テノールの特別コンサートが行われます。この形式は、偉大なルチャーノ・パヴァロッティ、プラシド・ドミンゴ、ホセ・カレラスによって有名になりましたが、今回は3人の若いテノールが、イタリアのベルカントの伝統で、愛され続けるオペラアリアとイタリアの歌に挑みます。バックの合唱はSolisti della Filarmonica d’Opera di Roma、3人のソリストたちが、才能と芸術性を見事に披露し、皆様の心をときめかせる、オペラとカンツォーネの旅にいざないます。
この「三大テノールコンサート」では、テノールとオーケストラのクラシック音楽が演奏されます。ガエターノ・ドニゼッティ「愛の妙薬」より「人知れぬ涙 Una furtiva lagrima」、ジャコモ・プッチーニ「トスカ」より希望を謳う「星はきらめき E lucevan le stelle」、ジュゼッペ・ヴェルディ「リゴレット」より陽気な「女は気まぐれ La donna è mobile」、そしてプッチーニの未完の傑作「トゥーランドット」より勝利を謳う「誰も寝てはならぬ Nessun dorma」などオペラの名曲が披露されます。こういったテノールのアリアの合間に、ルッジェーロ・レオンカヴァッロの「マティナータ Mattinata」、サルヴァトーレ・カルディッロの「つれない心 Core' ngrato」、アグスティン・ラーラの「グラナーダ」、またナポリ民謡として人気のあるエルネスト・デ・カーティスの「帰れソレントへ Torna a Surriento」、ルイージ・デンザの「フニクリフニクラ Funiculì Funiculà」、エドゥアルド・ディ・カプアの「オーソーレミオ O sole mio」といった素晴らしいイタリアの歌も演奏されます。
コンサートでは、ジョルジュ・ビゼーの「カルメン」の「間奏曲」のような人気のあるオーケストラ演奏もお楽しみいただけます。締めくくりには、3人のテノールが、ヴェルディ「椿姫」より「乾杯の歌 Libiamo ne’lieti calici」を歌います。ローマのオニサンティ教会の洗練された雰囲気の中で、Solisti della Filarmonica d’Opera di Romaと3人のテノールのスターたちの演奏で、それぞれの曲は作曲家たちが望んだように明るく輝きます。「三大テノールコンサート」で、皆様の心を満たすクラシック曲の最高のセレクションをお楽しみください。