バロックの夕べ
ローマの「バロックの夕べ」は、味覚と聴覚を魅了する素晴らしいイベント。まず、レストラン「Cotto」で地中海料理のハイライトをお楽しみください。その後少し歩いて、サン・パオロ・デントロ・レ・ムーラ教会に移動し、実力派のソプラノ、弦楽アンサンブル、トランペット、チェンバロがお送りするアントニオ・ヴィヴァルディとヨハン・セバスティアン・バッハの代表作をお聞きください。このユニークなコンサートでは、バロックの伝説的な2人の作品が、互いの文脈の中でより深く響き合い、人の力を超えた神聖さを感じていただけます。サン・パオロ・デントロ・レ・ムーラ教会の特別な雰囲気と素晴らしい音響が、ローマの中心地でのイベントをさらに盛り上げます。
午後6時30分、魅力的なレストランCottoがオープンします。地域の特産物をふんだんに使った、イタリアらしい前菜、パスタ、メインコース、そしてデザートから成る4コースメニューをお楽しみください。メインコースは、魚、肉、ヴェジタリアンの中からお選びいただけます。お水は無料で、その他の飲み物は別途ご注文ください。本格的なイタリア料理に舌鼓を打った後は、すぐ近くのサン・パオロ・デントロ・レ・ムーラ教会まで歩いていただき、ローマ・オペラ・バロック・オーケストラの特別プログラムの始まりです。
幕開けは、ヴィヴァルディの代表作、そしてバロック音楽だけでなくクラシック音楽全般の傑作である「四季」。イタリアの自然から受けたヴィヴァルディ自身の印象にもとづいて生まれたこの一連のヴァイオリン協奏曲は、音楽的隠喩に富み、楽器を巧みに使って、犬の鳴き声、燃えさかる暖炉や、荒れ狂う風の音などを表現しています。次の、バッハの有名なカンタータ「Jauchzet Gott in allen Landen 全地よ、神に向かいて歓呼せよ」では、自然のそのままの情熱が感じられます。この曲は、ソプラノの入り組んだ繊細な歌唱で知られていますが、複雑で緻密な楽器のパートも印象的です。弦楽器、トランペット、チェンバロでの演奏はバッハの真髄に触れ、彼の几帳面かつ独創的な作風をよく表しています。
「バロックの夕べ」は、料理と音楽の伝統を愛する方々のためのパッケージ。ローマの中心地の近接する2つの魅力的な場所で、味覚も心も満たされるイベントをお楽しみください。