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    アイーダ、G.ヴェルディ

    アイーダ、G.ヴェルディ

    ジュゼッペ・ヴェルディは、エジプト総督のイスマイル・パシャからオペラの依頼を受けたとき、何か壮大なものを作曲しなければならないと思いました。依頼されたのは、15万フランの予算で、カイロに新しく建設されるオペラハウスの落成式のためにドラマチックな作品を作曲することで、その結果、生まれたのがこの「アイーダ」です。この作品は、クラシック・オペラの中で最も上演回数が多く、高い評価を得ています。1870年から71年にかけての普仏戦争により、当初の初演は行われず、「リゴレット」の上演で幕を開けることになりましたが、この挫折は一時的なものでした。「アイーダ」は1871年12月24日、カイロの壮麗なオペラハウスで待ちに待った初演を迎え、それ以降世界を席巻します。今シーズン、ローマのコスタンツィ劇場が、この偉大なオペラにオマージュを捧げます。

    ヴェルディは、この大舞台にふさわしく、また総督の気に入るように、エジプト古王国時代の壮大な物語を選びました。そして、アントニオ・ギスランゾーニを起用し、エジプト学者オーギュスト・マリエットが書いた物語をもとに、イタリア語の台本を書かせました。舞台装置や衣装は、当時としては最先端のものでパリで丹念に作られました。人を惹き付けて離さないストーリー、見事な舞台演出の他、この作品には、非常に有名なアリアやコーラスもあり、またそれまで軽視されがちだったメゾソプラノのための革新的な曲など、ヴェルディの音楽が輝きます。

    ストーリーは3人の登場人物の愛の関係を中心に展開します。エジプト軍の司令官ラダメスは、軍を率いて祖国を勝利に導き、エチオピア王女アイーダを捕らえました。ところが、アイーダに心を奪われ、その感情とエジプト王への忠誠心との間で選択を迫られます。さらに複雑なことに、王の娘アムネリス王女がラダメスに恋をしています。戦争、政治、そして愛が混ざり合った激しいストーリーの華麗な終結を、今シーズン、ローマ歌劇場でお楽しみください。




    image Римский оперный театр / Silvia Lelli / Teatro dell'Opera di Roma