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プッチーニの女性たち

プッチーニの女性たち

ノルマを描いたヴィンチェンツォ・ベッリーニや、ルイザ・ミラーやヴィオレッタ・ヴァレリーを世に知らしめたジュゼッペ・ヴェルディと並べてみても、ジャコモ・プッチーニは、女性をオペラで描くことについて抜きん出ていたと言えましょう。プッチーニは、「マノン・レスコー」、「トゥーランドット」、「ラ・ボエーム」、「トスカ」など、血の通った、強靭な女性のために、他のオペラには見られないような情熱のこもった音楽を作曲しました。

グランドピアノの伴奏で、ソプラノとテノールがお送りする「プッチーニの女性たち」は、ルッカで開催されるプッチーニ国際常設フェスティバルのハイライトの1つ。プッチーニのオペラに登場する素晴らしい女性たちに出会うチャンスです。恐れを知らない挑戦的なトスカは、恋人を救うため、殺人まで犯しますが、殺した相手が生前謀ったわなにより、すべては絶望のうちに終わります。悲しみをたたえた優しいミミ(ラ・ボエーム)は、その脆さゆえにロドルフォを惹きつけますが、またそれゆえに彼は彼女から離れていったのでした。エキゾチックで残酷なトゥランドット王女の求婚者たちは、幸せを見つける前に死に至ります。マノン・レスコーは善良な心の持ち主ですが、取り巻きからは誤解されています。

プッチーニの生誕地で、この偉大な作曲家の音楽を聞くことは、特別な経験。きっと忘れられない思い出となるでしょう。そして、ルッカの町は、ジャコモ・プッチーニが生まれたというだけでなく、17世紀初頭の彼の先祖にまでさかのぼる音楽家の家系の故郷でもあるのです。

ルッカで開催されるプッチーニ・フェスティバルには、「プッチーニの女性たち」や「プッチーニ・オペラ・リサイタル」のように、プッチーニの作品だけのコンサートもあります。 また「イタリア・オペラの夕べ」や「オペラの一夜」では、ジョアキーノ・ロッシーニやガエターノ・ドニゼッティからジュゼッペ・ヴェルディ、ピエトロ・マスカーニまで、巨匠たちをイタリアの伝統の名士録のように紹介し、その偉大な芸術性をプッチーニの芸術性と組み合わせてご紹介します。

すでにプッチーニのファンである方にも、彼の音楽に初めて出会う方にも、「プッチーニの女性たち」のあらゆる瞬間がお楽しみいただけるはずです。プッチーニの作品からアリアとデュエットをお送りするこのイベントで、プッチーニが世界のオペラの天才の1人としての地位を確立した理由も十分お分かりいただけることでしょう。




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