イタリア・オペラの夕べ
ルッカにお住まいか、あるいはこのトスカーナの最も美しい町のひとつを訪れていらっしゃるだけかに関わらず、ジャコモ・プッチーニの音楽は身近にあります。「プッチーニと彼のルッカ」という名で知られる、ルッカ・プッチーニ国際常設フェスティバルの一連のコンサートで、プッチーニの素晴らしい音楽が一年中彼の生誕の地でお楽しみいただけます。
「イタリア・オペラの夕べ」は、ガエターノ・ドニゼッティ、ピエトロ・マスカーニ、ジョアキーノ・ロッシーニ、ジュゼッペ・ヴェルディなど、イタリアの伝統的オペラの巨匠たちとプッチーニを組み合わせたイベントのひとつです。
プッチーニをお楽しみいただくのに、1つのコンサートではもの足りないと思われる方のために、他にも異なるテーマのコンサートも用意されています。「プッチーニ&モーツァルト」、「プッチーニ&ナポリ民謡」、「オペラの一夜」、「プッチーニの女性たち」など、全部で7つのコンサートがお楽しみいただけます。
「イタリア・オペラの夕べ」では、ソプラノとテノールがグランドピアノの伴奏で、決して忘れることのできないアリアとデュエットのメロディーをお送りします。 プッチーニの「ジャンニ・スキッキ」から「O mio babbino caro ああ、私の最愛のパパ」、ドニゼッティの「愛の妙薬」から「Una furtiva lagrima 人知れぬ涙」、ロッシーニの「セビリアの理髪師」から「Largo al factotum 私は町の何でも屋」、ヴェルディの「リゴレット」 から「Addio、Addio」(「別れ、別れ」)、マスカーニの「友人フリッツ」から「さくらんぼの二重唱」など、お馴染みの曲が次々に演奏されます。
プッチーニの作品としては、傑作「トスカ」からヒロイン、フロリアの「Vissi d’arte 歌に生き恋に生き」が演奏されます。 「芸術のために生き、愛のために生きた」というフローリアの言葉は、そのまま、プッチーニと他の偉大な作曲家たちの生涯の偉業を讃える言葉として響きます。規範的な音楽界におけるプッチーニの地位はいずれにしても揺るぎないものですが、オペラのインスピレーションがなければ、彼の驚くべき才能の真髄を私たちが知ることはなかったかもしれません。
ルッカ・プッチーニ国際常設フェスティバルの「イタリア・オペラの夕べ」で、お馴染みの魅惑的で情熱的なオペラ音楽をお楽しみください。皆様の一番のお気に入りも演奏されるでしょうか。