イタリアン・オペラ・フローレンス
一年を通してしばしば、そして夏の間は毎日開催される「イタリアン・オペラ・フローレンス」は、才能あふれる歌手がお送りする素敵な、イベント。フィレンツェのサンタ・モナカ教会で、ソプラノ、メゾソプラノ、テノール、バリトン、バスが、巧みなグランドピアノの伴奏で歌います。演奏されるのはイタリア・オペラの最も愛されているアリアの数々。心をときめかせる叙事詩のようなコンサートです。
サンタ・モナカ教会はフィレンツェの中心部、アルノ川の南に位置し、その歴史は、ルネッサンスがフィレンツェで花開いた15世紀に遡ります。会場のこじんまりとした空間で、音楽ファンの皆様は、ステージでの演奏をすぐ近くでお楽しみいただけます。教会の内部装飾は、ジョヴァンニ・マリア・ブッテリ、バチョ・ダ・モンテルーポ、コジモ・ウリヴェッリら著名な芸術家が手がけました。、この礼拝所は、戦争のため1442年に町に避難してきたアウグスティノ修道女会によって運営されていました。1808年、礼拝のための教会としては閉鎖され、それ以降、さまざまな用途に使われてきました。現在では、歌手にとって理想的とも言える、魅力的なコンサート会場として使用されています。
「イタリア・オペラ・フローレンス」のプログラムは時によって変わります。ジャコモ・プッチーニ、ジョアキーノ・ロッシーニ、ジュゼッペ・ヴェルディ、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトらの作品が演奏されます。コンサートは午後9時15分に始まり、約1時間15分。歌手は、こうしたコンサートのベテラン。音楽ファンが、フィレンツェの町に滞在し、豪華な史蹟でイタリア・オペラの最高のセレクションを楽しむために、これほどぴったりのイベントはあり得ません。